個の育成3

講演会でお聞きしたかったこと。

 

育てることと、勝つことと....。

 

スポーツは、競技である。

競技は、勝者と敗者がいる。

だから、勝つことを目指して努力する。

至極当然の論理である。

 

しかし、育成の過程で、この論理を高らかに掲げて指導をするべきか?

 

テクニカルニュース59号で、山口技術委員長の言葉

「日本の育成年代のあらゆる大会を観た中で.....中略......

もっと、リスクにチャレンジしていい育成年代にありながら、勝負にこだわり過ぎて、何かチーム戦術を優先させて、個に働きかけていないような、そういうことをすごく感じています。」

 

そして、巻末のコラムでも将士の羽生さんの言葉を借りて

「将棋で大切なのは、判断であり、決断である。決断するときのよりどころは、自分の中にある。」試合において、チームのやり方が強調されるあまり、選手個々の状況判断から決断する機会が奪われてしまい、試合を通して選手たちが伸びていくのが妨げられているのではないかと感じています。

 

自分も指導者として反省するシーンが多々あり、自責の念が絶えない。

 

「クリアー、打て、逆サイド、下がれ、」「何してる!」「〇番マーク」.....と指導者の声....。

 

悲しいかな、これが日本の育成現場の現実。

最も大切なゴールデンエイジの育成現場で、この事実。

日本の将来は...。

 

井田先生に40年の我慢、辛抱、忍耐のお話を聞かせて頂きたかった...(>_<)

 

指導は深い.....。