やはり...そうですか。

とても、興味深く、人ごとではない問題だと思います。

 

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全日本男子バレー・サトウ氏の″監督解任理由″

 目の前が暗くなった。日本バレーボール協会がゲーリー・サトウ全日本男子監督を就任1年で解任した問題で、男子バレーの衝撃的な現状を改めて見せつけられた。

 協会は5日にサトウ氏の解任を発表。昨年2月に就任したサトウ氏は、9月の世界選手権最終予選で敗退するなど結果を残せなかった。特に19 6 0年の初出場以降、初めて世界選手権の切符を逃したことは「ひどいショックだった」と同協会の荒木田裕子強化事業本部長。

 2 0 2 0年の東京五輪でメダル争いに絡むためには、16年五輪の出場が″絶対条件″。だがサトウ監督体制のままでリオデジャネイロに行けるのか? 強化事業本部は監督の指導や構想を見直した末に解任を決めた。

 協会は1年前、長年の「日本式バレー」で世界との差を広げられた状況を打破しようと、初の外国人監督となるサトウ氏に変革を託した。米国でコーチとして実績を持つサトウ氏はそれに応え、選手の自主性を重んじる「考えるバレー」を植え付けようとした。協会側もそれを理解し、長い目で見守る姿勢たった。

 だが、米国式の指導法は「心身とも自立したトップアスリートがそろったチームのバレー。日本には時期尚早だった」と荒木田氏。たとえば、決められた2~3時間の全体練習以外は自由に時間を使っていいといわれても、子供の頃から「やらされる練習」ばかりだった選手は何をしていいか分からなかったーと。

 児童生徒の指導現場では今も、勝っても監督の指示に反するプレーをするとしかられる風潮がはびこっているー。羽牟(はむ)裕一郎会長は嘆く。そんな環境で育った選手に、サトウ監督の指導は響かなかった。そこまで日本の男子のレベルは低いのかと驚いた。加えて、言語の違いもあって両者の認識差を、サトウ氏が埋められず、現場が混乱した点も解任の理由だった。

 「自分で考えて判断できる選手を作る指導を始める必要がある。指導者講習会のカリキュラムの全面改定なども考えています」と同会長。今後も変革の流れを後退させるつもりはないと強調する。だが東京五輪は6年半後だ。残された時間のなさに、暗澹(あんたん)たる思いを禁じ得ない。