ストリート

 日本のサッカー文化

 

 市内大会、地域リーグ、地区予選と地域の少年サッカー文化を改めて

感じました。

 

 日本人のストロングポイントを活かすサッカーには、ほど遠いこれまでの

古いサッカー文化が蔓延しています。

 我々が育った頃のサッカーレベルと、現代のサッカーは格段にレベルが違うということ、当然、昔の練習や過去の感性で、今のサッカーは理解できないこと..

....。

 これまでの常識が非常識となり、非常識が常識とならなければ、世界のサッカー文化には到底追いつけないでしょう。

 

 例えば、試合前のハーフタイムにシュート練習するのはなぜ?

 試合前のアップは、本当にその方法でいいの?

 サッカーは、相手のミスを待つスポーツ?

 少年サッカーは、ただ得点をするだけが目的ですか?

 少年サッカーは、内容よりも勝利ですか?

  

 すべて、大人がかってに思い込んでいる常識でしょう。

 ストリートでゴールとボールがあって、子供が勝手にゲームをはじめたら

どうなるでしょう?

 

 初心者は、蹴ることしかできないので、蹴るだけです。

 慣れてきた子は、少しドリブルをして、蹴るでしょう。

 少し上手い子は、ドリブルで相手を抜いて、蹴るでしょう。

 かなり上手い子は、ドリブルで相手を抜いて、蹴るふりをして、また抜いて

反対を見て、蹴るでしょう。

 熟練した子は、ドリブルと見せて仲間とワンツーやスイッチで抜いて、ドリブルで抜いて、これでもかと言わんばかりに「チンチン」に見せつけて、蹴るでしょう。

 

 グループ戦術やフォーメーション論は、存在しない世界からスーパースター

が生まれている現実を日本人は知らないのです。

 

 スーパースターのメッシを最高傑作の盆栽に例えて....

 ブラジルワールドカップで魅せたプレーの数々

 ・ほとんど守備はしない

 ・仲間がパス&ムーブをしようが、スライドをしようが動かない

 ・絶好のボールが来た時だけ、最高のプレーをする。

 

 もし、日本人指導者がメッシの育成過程で関わりをもってしまったら、

きっと「もっと守備をするように要求」「動きの質を要求」「協調性を要求」

して 、メッシという盆栽の枝や葉をことごとく切ってしまうでしょう。

 他の普通の盆栽と同様に.....。

 これが、金太郎飴を製造する日本サッカー協会の指導者養成システムなのです。

 

 アルゼンチンやブラジルのサッカー文化には、到底追いつけない現状です。

 日本が世界と互角に戦うには.......。

 「今の非常識が常識となり、常識が非常識であることを知る事です」

 

 2.3流の指導者達が真剣に指導しては、選手たちを2.3流に育ているのと同じだということに気付かないといけません。

 指導者は、指導する必要はないのです。個達から教わればよいのです。

 

 少年サッカーの常識と非常識にチャレンジして育成しましょう。