概念の変化を

 ゲーム中のベンチには安全管理の指導者だけで、座ってじっと出番を待つ選手はいない方が良いと思っている。

 仮に出番待ちの選手がいたとすれば、座ってじっと待つよりボールに触って

いた方が良いに決まっている。

 でも、栃木県では必ず折畳のベンチを用意して、じっと座って待つ!

 待った挙句に、出られずじまい。

 そして、負けた場合は、スタメンと一緒に全員で罰走!

 そうやって過ごした1日で、ボールに触る時間は何分あるだろう?

 

 少年サッカーは、プロでもなく、高校生でもなく、中学生でもない。

 サッカーを始めたばかりの、幼稚な子供達!


 スポーツで理不尽を教えることは、必要なこと!

 努力しても、どうにうもならない事がある経験も必要!

 強制してやるトレーニングも時には必要なこと!

 

 ただ、荒苦行のような表情でボールを追いかけて、ベンチを気にしながらプレーする少年達を観ると、何か違和感が.....。

  

 抵抗する術を持たない少年達が、強制労働者のようなサッカーをしているチームを見かけることがある。栃木県では特に....。

 

 どうにかしないと、サッカー人口が減ってしまう。

 サッカー小僧達が町から消えてしまう。

 

 少年サッカーに対する概念の変化が必要で.....。


 結局プレーするのは、少年達であって、大人ではないのです。

 指導者のゲームの駒ではないのです。

 

 オートマチックに動く駒が、主体的に連動して、ゴールへ向かうカオス的

な動きを続けながら、相手のアクションに対応してプレーの判断を続けていく

のが少年サッカーであると思う。

 判断を奪うのではなく、間違った判断を責めるのではなく、ただじっと観察して、何を考えて、どういう気持ちでプレーをしているのかを推測し、改善の

方策を考えるのが指導者の役割であると思うと、

 観察力と洞察力を磨かないと、十人十色の個達を観るのは大変な作業!

 

 日々精進が不可欠(>_<)