概念の変化を2

 フィジカルとスピードを前面に出して、押し切るサッカー。

 縦に早くを勘違いして、中盤省略サッカー。

 これも立派な戦術ですので、否定はしません。

 

 ただ、大人になってフィジカルとスピードを維持できるだろうか?

 大抵、歳を重ねることで、それも比例して衰えるもの。

 

 セルジオさんがボールを触ると、今でも華麗なテクニックを魅せてくれる。

 三浦カズは、テクニックで勝負して現役を続けている。

 ジーコは、現役引退後に鹿島でスーパープレーを魅せてくれた。

 

 体は錆びても  技術は錆びない!


 日本の育成環境を観てみると....。

 

 中学やジュニアユースでは、既に大人のサッカーを求められる。

 高校年代や大学では、完成した姿を求められる。

 

 これに影響を受けてか、小学生でも大人のサッカーを求めるチームが多い。

 確かに、ワンタッチ、ツータッチでボール離せばミスは減る。

 ミスが減るのではなく、ボールタッチの下手さをごまかすと表現するのが

正しいと思う。

 ごまかすサッカーを少年に求めて、まやかしの結果を得て納得する。

 サッカーを知らない父兄を、勝つことで納得させる。

 

 ただ、メッキは剥がれると決まっている。

 いつ剥がれるかが問題で...。

 だいたい中学や高校でメッキは、剥がれるもの。

 スピードや身体能力がある個ほど、テクニックがなくてもどうにかなる

少年期に、真のテクニックを求められるかどうかで、その個の将来は決まる!

 

 真の観察力は、忍耐力を必要とするため、プライドが高い大人には理解でき

ないだろう。

 

 勝利という麻薬に侵されない大人にならないと....。

 

 日々精進(>_<)